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2017/1/30 ABCラジオ「伊藤史隆のOn-Site RADIO」
安達了一選手のインタビュー
伊藤史隆(以下伊藤)今年プロ野球に入るにあたってご注目いただきたい選手が一人いるんです。
オリックスバファローズのショートストップ安達了一選手です。
ちょうどこのぐらいの季節に厚生労働省指定の潰瘍性大腸炎という難病に
かかってしまいました。
それと戦いながら見事に復帰して大活躍をした
今シーズンはなお一層の活躍を期しているという
安達了一選手にたっぷりお話を聞いてきました。
どんな風な状態で、どんな病気だったのか?
伊藤:潰瘍性大腸炎という国が指定している難病、
どんなことがきっかけでどんな症状が出てわかったんですか?
安達了一(以下安達):きっかけは全然わからないんですけど
お腹がすごく痛くなってトイレにすぐ行きたくなる感じで
治るだろうって自分も思ってたんでほっといたというのもあるんですが、
自分がまさかの病気だって言われて。
伊藤:プロ野球選手でいらっしゃるのでちっちゃい頃から病気
よく食べてよく鍛えて体には自信があるタイプですよね。
安達:そうですね。病気とかもあまりなかったんで
怪我とかもなかったし身体が強い方だと思ってたのに
なったんでびっくりしましたね。
伊藤:それこそ診断が出た時にはどう思われたんですか?
安達:最初はショックもありましたけど、
なったのはしょうがないからまずは身体を治してというのは思っていました。
伊藤:何か原因があってかかる病気なのか、
どうなんですか?
安達:原因はわからないって話を聞きます。
ストレスがだいたいと言ってるんですけど、
自分では全然ストレスを感じてなかったのでわからないですね。
伊藤:予期せず突然やってきて、最近お腹の調子が悪いのかなと思ってたら・・
安達:そうですね。
伊藤:では診断が下りました、実際身体はどんな感じに?
安達:トイレも行きますし出ちゃうので
どんどん身体も痩せていきましたね。
伊藤:体重でいうと?
安達:体重でいうと10キロくらい痩せましたね。今より。
伊藤:アスリートとしてはものすごく大変ですよね。
安達:大変でしたね。
伊藤:治まってきたのはいつごろなんですか
安達:治まってきたのは退院してから暗いですね。
伊藤:退院したのはどれくらいだったんですか?
安達:だいたい入院が3週間かそのくらいでした。
伊藤:その期間に10キロ痩せてたんですか?
安達:痩せてましたね
伊藤:そんなころにはチームメイトはキャンプ地で練習している。
どうでした??
安達:切り替えてパソコンでずっとキャンプの映像を見てましたね。
伊藤:それが2月のことですよね。
安達さんが本当に頑張られたなと思うのが、
4月の開幕にはさすがに厳しかったですけど
すぐに先制に戻ってこられたじゃないですか。
安達:自分でもそんな早く戻れるとは思ってなかったんで
周りのサポートしてくれる人たちのおかげで戻れたと思っています。
伊藤:ベットの上で身体も動かさずにパソコンばっかり見てたところから
2ヶ月くらいで一軍の戦いに戻ってこられたんですよね。
どんな風に身体を作ってどんな練習していってたんですか?
安達:そんなすごいやり込むわけでもなく、
徐々にっていう感じで、やりこんではなかったですね。
伊藤:食事とか・・・安達さんご結婚は?
安達:してます。
伊藤:奥様大変でしたね
安達:一番大変だなと思います
伊藤:どんな食事が主に出てきてたんですか?
安達:ご飯、温野菜とかあとは、お肉も全然食べれたので
お肉とかちょろっとしたものくらいですね。
伊藤:そんな中で我々みたいに普通の暮らしをしているのと違い、
野球選手じゃないですか。
栄養をとる、鍛える。この辺のバランスはどうだったんですか?
安達:やっぱり食べれるものも限られてくるんで、
試合出るってなると相当なエネルギーになりますし
食べなくちゃすごい疲れちゃうし
あまり最初の頃は食べれてなかったので
最初の頃は疲れてたというのもありますね。
伊藤:安達さんの場合はショートというポジションで
打って守って走って動き回るポジションで
食事が足りないから疲れたっていうのは
1試合終わったらどんな感じになってたんですか?
安達:もうヘロヘロですね。
伊藤:安達さん100試合以上でてるんですよね。
安達:118ですかね。
伊藤:もうほとんどの試合がそんな感じですか?
安達:最後の方は慣れてきてよくはなってきたんですけど、
だいたいは去年そんな感じでしたね。
伊藤:病気って嬉しいものではないですけど、
去年を振り返っていかがですか?
安達:病気になったのは嫌ですけど、
本当に1年いい勉強になったとは思いますね。
改めて野球できる喜びを感じたんで。
今シーズンについて
安達:自分とTとかが引っ張っていかないと
いけない立場なんで、
自分にとTで引っ張ってチームを優勝に導けるように
やっていきたいですね。
伊藤:奥様は病気が良くなったときに影に日向にいろんな
励ましもしてくださったと思うんですけど
これ嬉しかったなとか、感謝しているなというところは?
安達:うーん。(苦笑)入院してる時も毎日来てくれたりして、
あんまり一人になったっていうのはなかったので
常にいてくれたんでそこは感謝したいなと思います。
伊藤:ファンの方や励ましてくれた人などに言われてすごく心に残っている
安達:最初試合に出た時に「おかえり」と言われたのは
じんときましたね。
伊藤:試合に出た、背番号3番でグラウンドに帰ったら?
安達:「おかえり」って言ってくれたんで
嬉しかったですね。
伊藤:そんなファンのみなさんに2017シーズンは
いいプレイを見せたいですよね。
安達:そうですね。
ファンの方に喜んでもらえるようなプレーをやっていきたいと思います。
伊藤:このラジオをいろんなお立場で聞いてる方が、
きっと今のお話を聞いてますます安達さんを応援してくれると思うんです。
安達:応援してくださったら自分も力になりますし、
頑張れるんで、応援して欲しいですね。
伊藤:きっと安達さんの姿を見て勇気をもらっている方もいらっしゃると思います。
安達:自分も頑張っている姿を見せて、
同じ病気と違う病気であったりそういう人たちが頑張れるように
自分も頑張っていきたいと思います。
伊藤:ありがとうございました。
※文字に起こすにあたり省いている箇所や独自に意訳を加えている場合があり、
誤字脱字がある場合があります。
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